
梅雨の晴れ間に八千穂高原へ出かけてみた。昨年の秋以来になる。
毎年春夏秋冬に訪れるこの場所も、今年はコロナの影響で一番の花盛りを逃してしまった。
今は花もなく高原は緑一色の風景で、一般の観光客はまばらだ。時期外れというより多分コロナの影響が大きいと思う。
今の高原は若葉のシダが奇麗だ。

八千穂高原からR299号の麦草峠(標高2,127m)を越え御射鹿池に行ってみた。
御射鹿池の奥には秘境とまではいかないが、ひなびた奥蓼科温泉がある。
御射鹿池は今は観光化され、シーズンは混雑するのだが、今日は案の定ガラガラだった。
お陰でゆっくり撮影が出来た。といえどもマスクとソーシャルディスタンスは意識しないといけない。

午後の日差しが眩い時間だ。
観光客もまばらなこんな状況下では、飛込みでも宿は空いているのだろうと思った。
そんなことを思いつつも、身支度も持ち合わせがないので結局は帰ることにした。

御射鹿池を後にして、さらに奥地の温泉郷に向かってみた。
宿に通づる道路でマタタビの木と渓流を絡ませる撮影ポイントが見つかった。
いつも通り独り言を言いながら撮影に没頭していると、背後から「こんにちは」と声が掛かった。
驚いて振り返ると、年配男性のハイカーでした。
私はマスクを外していたし、相手の方もマスクはしていませんでしたが、お互い意識してなのか程よい距離での会話が始まりました。
地元に居住の人だというので、この地域に熊は生息しているのですかと尋ねると、ここ一帯はドングリなどの熊の餌になるような広葉樹がないのでいないという。
色々話していると、実はもともと私と同じ町に住んでいて、最近リタイヤしてこちらにある別荘地が本宅になったとか。
それでももともとの居住地である私の町の病院に、車で定期的に遠距離通院しているという。
なんとその病院は私の家の近くにある私のホームドクターのところだというから驚きだ。
私の町から距離にして130キロはあろうか、こんな自然の奥地でこんな巡り合わせもあるのか。
世間は広いようで狭い。
- 2020/07/01(水) 06:06:18|
- 夏(6・7・8月)
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