
紅葉前線は北から南へ高山から下界へと下る。
でも地形の影響や個体の種類で紅葉前線はセオリ通りではないようだ。
標高400mの紅葉はすでに色あせているのに、同じ標高のこの渓谷ではまだ奇麗な紅葉が見られた。
橋の上から見下ろすと奥には滝が見える。
その滝を覆い隠すようなオレンジ色のモミジが目を引く。

滝に通ずる階段を下りて行くと滝の正面に展望台があった。
ここに立つと何だか殺風景な風景となってしまった。
滝はスリムで迫力に欠けるし、横から突き出たモミジも何ともシンプルだ。
そこで滝の周囲を移動してみたが、結局滝と紅葉を絡めたベストな撮影ポイントは見つからなかった。

車を走らせていると何とも鮮やかな赤色のモミジが目にとまった。
さっそく車を止めてカメラを構えてみたが、どうしても頭上の電線が入ってしまう。
やむなく電線部分を切り詰めた構図で撮った。

カーブミラーに映った光景では、歪んで電線はずいぶん離れて見える。
こんなスナップ写真では電線もリアルでいいかも。

こちらは石材工場の資材置き場。
全体を見渡すと部材が散乱している空き地のようだったが、その部分を切り詰めてみたら
何ともすっきりした自然の秋の風景に仕上がった。
風景写真は余計なものは入れない引き算だというが、それが実践出来たような気がする。
山肌の紅葉は赤茶色に見える、まさに晩秋の風景に変わりつつあるようだ。
- 2020/11/24(火) 06:15:43|
- 秋(9・10・11月)
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